中華日本学会会長、中国社会科学院日本所前所長
爽秋の候、一般社団法人日中医療福祉交流協会をご設立の由承り、誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
周知のように、中国は2000年、既に高齢化社会に突入しており、介護事業の発展が中国政府・社会として不可避な課題となっています。そして、日本及び欧米の先進国と比べると、中国は制度上をはじめ、設計建築、経営方式、人材育成、サービスレベルの進行が初期段階にすぎず、ますますの発展の可能性が十分に考えられます。また、文化背景の近似性があるため、日本の経験やノウハウを学ぶことが非常に有効だとは言えましょう。
一般社団法人日中医療福祉交流協会は、大変重要な役割を担うこととなります。日中友好関係の中、民間交流に貢献し、両国間の医療・福祉事業における架け橋の役割が注目されている中、中国の介護事業には非常に需要が高まっており、社会のあらゆる分野からの協力があってはじめて、成長につながると考えられます。とはいえ、今現在、規範となるモデル企業や影響力のある経営理念がまだ立ち上げられていません。日本の経験を学ぼうという共通な認識の一つとして、日中医療福祉交流協会により両国の親睦の深化と、医療・介護交流の前進を期待いたします。
中華日本学会会長
中国社会科学院日本所前所長
李 薇